『ポッポ』とかいう、この世の天国を君は知っているか⁉
愛でたい、アレとか、コレとか #1
こんにちは、どてらいです。物書きをやってます。文章を書いて米と味噌を買いながら暮らしています。
突然ですが皆さん、『ポッポ』というファストフード店をご存知でしょうか?
そう、イトーヨーカドーのフードコートに入っている、赤い看板が目印の、あの店です。
え⁉ 知らない⁉ それはもったいない!
ラーメンにチャーハン、山盛りのフライドポテト、たこ焼き、今川焼、店によっては酒もある!
専門店ひしめくフードコートにおいて、このバラエティ!
まるでお祭りのような高揚感だ! ひゃっほう!
僕ぁ、この『ポッポ』が死ぬほど好きでしてねえ……。
最後の晩餐は『ポッポ』でいいとすら思っています。
あまりにも好きすぎて、某散歩雑誌に『ポッポ』の企画を通して、好き勝手書かせてもらったことすらある。
ひとことで言えば、過激派です。
しかし、近年は店舗数もめっきり減り、2026年5月現在、24店舗。
動物で例えるなら、絶滅危惧種です。
でも僕は、『ポッポ』が消えるのは嫌だ!
こんな素晴らしいチェーンが消えてしまうのは、許されようはずがない!
と、いうことで、今日は『ポッポ』をただただ愛でる記事を書こうと思います。
食品売り場の片隅の、バラエティ豊かなイートイン『ポッポ』
その起源は1975年。
イトーヨーカ堂がソントン食品工業と業務提携を結んで創業したヨーク物産によって産声をあげたファストフード店。実に創業51周年の老舗です。
この頃ってのは、百貨店ブームも後押しして、イトーヨーカドーがどんどん出店をしていた時期だったんですね。
現在のように、フードコートというのは一般的ではなく、食品売り場の片隅にちょこんとある、イートインスペースでした。
この頃の人気No.1メニューは、たい焼き。
その火付け役は、1975年に発売した『およげ!たいやきくん』です。日本で一番売れたレコード、と言われています。
この人気にあやかり、この時期の『ポッポ』は、たい焼きを求めるお客が詰めかけていたんだとか。
いやはや、流行歌の影響ってのは、すごいもんですね!
開発に対する熱意は凄まじく、石窯を厨房に置いてピザを焼いたり、クレープ専門店を作ったり、かなり精力的にメニュー開発を行っていたとか。
多くのメニューが出ては消え、出ては消えして、徐々に現在のラインナップに近づいていきます。
この「ガチすぎるメニュー開発」は、『ポッポ』の根幹たる特徴なので、覚えといてくださいね!
さて、そんな試行錯誤を続けながら、イトーヨーカドーの出店に合わせ、『ポッポ』も店舗を増加。2008年には、実に148店舗も展開をしていました。
しかし、その後の長い期間、『ポッポ』は苦境に立たされていきます。
苦しいからこそ、我が道を行く。それが俺たちの『ポッポ』なのだ!
2000年代は、ショッピングセンター内にフードコートの概念が根付き始めた時期でした。
その影響で、フードコート内には多くの専門店が参入。
それこそ、誰もが知ってるバーガーチェーンとか、ラーメン店とか、そういう一点突破の専門店がもてはやされる時代だったわけですね。
さて、我らが『ポッポ』は専門店の真逆の業態です。なにせ、「なんでもありまっせ!」が最大の特徴ですからね。徐々に専門店の勢いに押されていくわけです。
でも、ここでブレないのが、『ポッポ』です。
運営会社のヨーク物産は、2007年に『デニーズ』を展開するファミールと合併してセブン&アイ・フードシステムを設立。何をやったか? 商品の見直しです。
商品ラインナップはもちろん、一つひとつのアイテムにメスを入れ、クオリティをアップ。
その中で、新たな看板として生まれ変わったのが「らーめん」でした。
実は、当時『デニーズ』の中華麺系のメニューは、「専門店顔負けのうまさ」と、かなりの人気を博していたのです(余談ですが、僕はこの時期『デニーズ』でアルバイトをして、毎食のまかないで中華麺を食べていました)。
『デニーズ』のノウハウを取り込んで、改良されたスープと麺。
ガツンと胃に直撃する強い味ではなく、素朴で飽きの来ない優しい味わい。
こんな中華麺が、まずいはずがなかろう!
そういったわけで、『ポッポ』は「バラエティが豊富」という軸はブレず、商品のクオリティを上げるという、時代に迎合しないスタイルを選んだわけです。
やがて、2010年代中盤あたりには専門店ブームも落ち着いて、『ポッポ』は再評価をされます。
なにせ、専門店が多すぎる。どの店も埋もれないように特徴を出さないといけないし、価格も上げなければならなくなる。
そんななか、バラエティ豊かな商品をできるだけ安く、という、昔ながらのスタイルを崩さなかった『ポッポ』が再注目され、メディアなどでも取り上げられるようになります。
かっこよくね?
僕ぁ、こういう苦しきを耐えながらも、自分の道を歩むスタイル、大好物なんです。
『ポッポ』は、忙しい現代社会のオアシスだ
それでも、イトーヨーカドーの閉店が相次ぎ、『ポッポ』も姿を消しています。
けれども、それは『ポッポ』の魅力が損なわれている、という話なのか!
否! 断じて違う!
『ポッポ』は、昔も今も、忙しい現代人をホッと癒してくれる、オアシスなのである!
僕は、『ポッポ』の魅力は二つあると思います。
ひとつめは、「普通」であること。
『ポッポ』ってね、おいしいんですよ。同時に、すごい「普通」の味なんです。
商品を見れば、その味が想像できる。
けれども、食べてみたらその期待を少しだけ超えてくる。
これがいい。たまらなくいい。
他のギラギラした専門店とか、もううるせえ。
そりゃ、たまには食べることもありますよ。でも、毎日食べるのは無理。
「珍しいもの」って、たまに食べるからいいんじゃい!
僕たち人間にとっては、生活に溶け込む「安心」が、すごく大事なのである!
もうひとつは、「記憶」が主役になること。
僕自身、『ポッポ』にはたくさんの思い出があります。
初めて母親にたこ焼きを買ってもらった幼少期。
山盛りポテトを食いながら、友人と永遠に駄弁っていた学生時代。
味の主張が強すぎないからこそ、その時の記憶が強く刻み込まれる。
その瞬間の楽しさを邪魔しない。けれども、存在感は残してる。
そして、時を経て『ポッポ』のラーメンをすすると、遠い記憶が呼び起こされる。
少しだけ、あの頃に帰るみたいで、心がじんと温まる。
中には、子供の頃に『ポッポ』のファンになった人が、自分の子供を『ポッポ』に連れて来た、なんて話とか、イトーヨーカドーの閉店時に「『ポッポ』がなくなるのが悲しい」という声が届くこともあるのだとか。
もうね、気持ちがわかりすぎて涙が出てしまいますわ。
特別じゃない毎日のひとコマが、いつか大事な思い出になる。
記憶が主役になる場所なんですね。
僕は『ポッポ』への推し活をやめない
店舗が減っているからといって、挑戦をあきらめないのが俺たちの『ポッポ』だ!
昨今、『ポッポ』は「おうちでポッポる?」をテーマに、冷凍食品、チルド商品の発売を開始! その数なんと18種類!
全国のイトーヨーカドー、ヨークマートの食品売り場で購入ができます。
僕は早々に購入し、自宅で調理。
う……うまい。まさしく『ポッポ』の味だ……。
商品開発のみなさん、こんな素晴らしい商品をありがとう……。
もう、袋麺は「ポッポの中華麺」以外は買いません。
そんなわけで、僕は『ポッポ』が大好きです。愛してます。
『ポッポ』のためなら死ねる。
もし、記事を読んだ方で『ポッポ』をご存知の方がいたら、ぜひコメントやリスタックで教えてください! 思い出なんかも聞きたいな~。
ほなほな。










こんばんは!!
まさかポッポの記事を読めるなんて…🥹✨
幼少期、近所に娯楽施設やファーストフード点が全くないど田舎で過ごした私にとって、ポッポ、ファミールは心踊る遊園地でした…🥹🥹
我が家はみんなポッポの今川焼きが大好きで、よく買ってみんなで仲良く食べました。たまに買ってもらえる山盛りポテトをゲットした日には心がほくほくあったかくなったのを覚えています…✨
素敵な記事をありがとうございます!
『ポッポ』を絶滅危惧種として語る熱量にやられました。
派手な専門店ではなく、生活の横にずっといた味、という見方がとてもよかったです。
山盛りポテトには、たぶん日本中の誰かの放課後が少しずつ混ざっていますね。