42歳目前、人生迷走中のオッサンが「ぴえん」と言えるようになるまで
決死のギャルマインドー奮闘記
こんにちは、どてらいです。物書きをやってます。文章を書いて米と味噌を買いながら暮らしています。
私事ですが、今年は42歳になる年でしてね。まあ、この年齢になると色々と考えることもあるわけですよ。
これまでの歩み、現在の立ち位置、将来への不安。
あれやこれやと考えていると、思い悩む。
思い悩んでいると、自己肯定感が低くなる。
嗚呼……僕の馬鹿! ぼやきながら、頭を抱える日々。
こんなときに効くマインドセット!
そう、みなさんご存知「ギャルマインドー」ですね!
え!? ご存知ない? それはもったいない!
説明しよう! ギャルマインドーとは!
ギャルマインドーは、日本漠然研究学会が発信しているポッドキャスト『バク然らいぶらり』にて、ギャルマスター☆ゆかりんが提唱したマインドセット!
え!? そんな番組知らない?
ギャルマスター☆ゆかりんって誰やねん?
いやいやいや、有名ですから!
知らない人以外は誰もが知っている、超人気番組ですから!
僕の小学生の甥っ子ですら知ってますよ!
だとしたら、学校で習う国語や算数と同じレベルってことですよ!
それはさておき、ギャルマインドーとは!
悩んだり、迷ったりした時、心の中のギャルズに相談して考えをまとめる思考法。および、実際に心のギャルを憑依させ、まとめた考えを相手に伝えるというコミュニケーション術も含まれる。
「私は最強!」、「関係なくない?」がマインドの根底となる。
発見者:ギャルマスター☆ゆかりん
僕ぁ、収録で聞いたとき、首がもげるほど頷いたもんです。
自己肯定感を高め、他者にも幸せを分け与える思考、立ち振る舞い!
これこそ、荒んだ現代社会で習得すべき必須スキルと言えよう!
そこに痺れる憧れる! しかし、言うは易し行うは難し!
師範のゆかりん曰く、ギャルマインドーの心得は以下の点にあるらしい。
「私は最強! 一番可愛い」と思い込むべし!
人の目が気になった時、「関係なくない?」と言うべし!
一度だけの人生、やりたいことはまっしぐらにやるべし!
自分の幸せは自分でつかみとるべし!
友達サイコー! 仲間を大切にすべし!
気が合いそうな人はどんどん距離を詰めるべし!
自己肯定感の低めな僕には、ややハードルが高い。
「し……師範。まず一番簡単な技からお願いできませんか」。
「『ゴメンワタシカワイスギテ流し』ですね」。
「『ゴメンワタシカワイスギテ流し』?」
「例えば、電車で肘打ちしながら降りる人いるじゃないですか。当たったらイラっとするじゃないですか。そんな時、『ごめん、むしろ私が可愛すぎたよね。当てたくなっちゃったんだよね』と他人に怒りをぶつけず、自分の中で消化する。心穏やか。禅の心です」。
「禅の心ですか」。
「禅の心です。『ごめん、私、可愛すぎて』のテンポ感も重要です」。
師範は深みのあることをおっしゃる。でも、妙な説得力があります。
これをやれば僕は生まれ変われる。ならば、やるしかあるまい!
しかし、言うは易し行うは難し。
電車で背後から押し出されて「なんだコノヤロウ」と、ぼやいてしまう。
スーパーのレジで順番を抜かされて「列が見えねえのかバカヤロウ」と、睨み付けてしまう。
AIに論破されて「ぐぬぬ……もう、バーカ! バーカ!」と、遠吠えを発してしまう。
言うべきなのです。「ごめん、私、可愛すぎて!」と、満面の笑みで。
しかし、理不尽耐性の低い僕は、脊髄反射でネガティブ感情が出てしまう。
嗚呼、僕の馬鹿! この、わからずや!
平成ギャル・ちなみ、推して参る
自分の不甲斐なさに唇を噛みながら、呆然とSubstackをさまよい歩いていたある日。とある人物が現れます。
「ふふふ、どてさん、苦労しているみたいだね」。
「あ……あなたは⁉」
「見た目は大人! 中身はギャル! 人呼んで平成ギャル・ちなみ! ここに推参!」
「ウワーーーーー!」
推参。
自ら進んで訪問すること。言い方を変えれば頼まれてもいないのに押しかけること
一見、押しつけがましいように思えますが、タイミング次第では余りあるプラスに変わります。
まさに、僕がギャルマインドーを習得できずに悩んでいるタイミング。
この勘所の良さ、これこそギャル! これまた憧れる!
「先生、僕はもう、どうしたらいいか……」。
「いーからいーから、まず、この記事読んでみ?」
「は……話が早い……。しかも実に軽やかだ」。
「できることからやればいいし! がんばれ~、がんばれ~」。
くじけそうになっていた僕の心に温かさが戻ります。
そうだ、他人に元気と勇気とポンキッキーズを与えるのが、ギャルマインドーの真髄だったんだ!
唸れ! ギャルマインドー!
そういえば、ちなみ先生も道着を着ていたな。
僕も空手をやってます、的な共通点トーク、できなかったな。
そんなことを考えながら道場へ向かう道すがら、ちなみ先生の記事を読みます。
生きてるだけでえらい。
好きな人は大事。
やってみないと分からない。
どうせなら楽しむ。
そして譲れないことは譲らない。
す……すごい。ゆかりんの言っていたことと全く同じだ……。
世の中のギャルは、全員同じマインドで生きているのでしょうか。
まるでキリスト教や仏教に近い、ひとつの信仰なのかもしれません。
だとすれば、この記事はまさに聖書。すばらしい教えです。
でも……でも……それができたら苦労はしない!
僕は、肝っ玉が小さいんだ!
「ごめん、私、可愛すぎて」が、言えないんだ!
救いを得たかと思いきや、思考の渦に吞み込まれる。
そんな状態で闘い抜けるほど、空手の組み手は甘くない。
ましてや相手は師匠。とにかく最強。
集中力を欠いた僕は、成す術もありません。
もはや満身創痍。
しかし、ここで倒れられぬのが空手家の辛いところ。
「足を踏ん張り、腰を入れんかっ! そんな事では、悪党の儂一人倒せんぞぉ! この馬鹿弟子がぁっ!』
猛攻をつづけながら、師匠が激を飛ばします。
でも、手足が動きません。息ができません。
気持ちに体がついてきていかない。
僕はゆっくりと片膝をつきます。
「何をしておる! 自ら膝をつくなど、勝負を捨てた者のする事ぞっ! 立て! 立ってみせぇい!!」
また、僕は心折れるのか。諦めるのか。
その時! 朦朧とした意識の中、頭の中に言葉が浮かび上がります。
「生きてるだけでえらい」。
こ……これはちなみ先生の授けてくれた聖書の一節……!
いよいよ走馬灯が見えるようになったのか……。
「好きな人は大事」。
わかる。でも、今は自分すら嫌いになりかけてる。
「やってみないと分からない」。
わかってる。でも、返り討ちになると思い込んでる。
「どうせなら楽しむ」。
わかってるよ! でも、楽しめないよ! 息できないんだから!
なんだよ、ギャルマインドーなんて、役に立たないじゃないか。
あれ、でも、記事の最後に何か書いてあったような……。
「語尾に『ぴえん』が付くようになるのか」。
なんだかよくわからないけれど、3文字くらいなら言えそうです。
僕は最後の力をふり絞り、ぐっと背中を伸ばして、大きく息を吸い込みました。
その瞬間、鳩が豆鉄砲をくらったかの如く、師匠の動きが止まります。
そして「ふふっ」と、吹き出しました。
千載一遇の好機!
わずか3文字の言葉が生み出した隙!
今日こそ僕は、アンタを超えてみせる!
僕のこの手が真っ赤に燃える!
勝利を掴めと轟き叫ぶ!
喰らえ! 愛と怒りと悲しみの!
バク熱! ギャァァァァルゥゥゥゥゥ……マインドォォォォォ!
溢れんばかりの闘志が、燃え盛るオーラに変わる!
そのオーラが、師匠めがけて真っすぐに伸びていく!
勝ったッ!
第3部完!
ドゴオォン!!
「そこは『ぴえん』ではなく、『押忍』じゃろがいぃぃぃ!」
「おっしゃる通りぃぃぃ!」
師匠の渾身の蹴りが直撃し、ゆっくりと畳に倒れこむ僕。
薄れゆく意識の中で、先輩の言葉が耳に入ってきます。
「だが、貴様のギャルマインドーとやら。その意気やよし!」。
嗚呼、僕はギャルマインドーを発動できたんだ……。
だったら、今なら、あの言葉も言えるかな。
「師匠……僕……可愛すぎてごめん」。
「うむ、また全力で可愛がってくれよう! わっはっはっは」。
その「可愛がる」が、なんだか別の意味に聞こえなくもなかったけれど、穏やかな心のまま、僕は眠りにつきました。
そうか、これがギャルマインドー。禅の心。
僕のギャルマインドーは……これからだ!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
今回の記事は、ちなみさんの企画「ANSWER記事」の作品です。
ちなみさんと打ち合わせした際、題材を聞かれて真っ先に「ギャル」を選択したのは、僕でした。
つまり、推して参ったのは僕の方です。それ以外は、大体実話です。
そのくらい、僕はギャルに憧れています。ギャルマインドーもまだ白帯ですが、ここから鍛錬を重ね、自分の心にギャルズを宿し、禅の心で人々を笑顔にしたい。
僕のわがままに応え、ギャル聖書をしたためてくれたちなみさんには本当に感謝!
すごく前向きになれるので、ぜひ、みなさんも読んで!
僕と一緒にギャルマインドーを鍛錬しましょう!
ちなみさん、今回はありがとうございました!
また、遊んでくださいね~!














空手道ならぬ「ギャル道」
すばらしい!全員ギャル道でいきれば、日本は復活するかもしれない!!
私も空手やってました!フルコンタクトです。
どてらいさん、コメントお初です!!
バク熱! ギャァァァァルゥゥゥゥゥ……マインドォォォォォ!
これは、絶対アレだ!!
シャイニングフィンガー!!!
(違ったらごめんなさいww)